2009/スイス・イタリアⅡ

スイス~イタリア 奮闘記


2009年6月12日(金) ②

時間より少し早くヴェネチア サンタ・ルチア駅に着いたので、
早めのランチ。

おいしそうなパニーニやサンドイッチが並ぶショーウインドウ。
「これと、これ」という買い方ではどうやらなさそうで、
何度かショーウインドウとレジを行き来する。
レジに並んでなんとか頼んでみるも、うまく伝わららずお姉さんが「ノン!」と怖い顔で「あっち行け」的に怒る。怖!

どうやら買い方が悪いみたいで、
性格が出ますね、私は「もうこんなトコで買わん!」と諦めかけましたが
主人は何くそ!と、先に買い物する人を見てマネてみる方法に。
もう一度並んでゲットできた!
しかもうまく買えたので、レジのお姉さんが「Good job!」的にすんごい笑顔。
学校っすか?(笑)

定刻通りユーロスターに乗り込む。
ここまではまぁまぁ、順調だったのに。
切符拝見で失敗発覚。
イタリアパス、というものの使い方をいまいち的確に把握していなかったせいで、
罰金を取られてしまったーーー!

ハイ、間違った使い方したり、日付を入れてなかったりしたら罰金を取られるって聞いていました。

失敗して納得した。
そうか、そう使うのか。
この車掌さん、めちゃ怖い顔。
しかし罰金、高くないですかー!?


………

列車3連発!

気を取り直してっと!


15:23
フィレンツェの「サンタ・マリア・ノヴェッラ」駅に到着!
このままローマへ行くお隣さんと別れを告げて

部屋からの景色。
衛星受信のアンテナまで赤茶に塗られてます。

フィレンツェには二泊滞在。ホテル「ボンチアーニ」は駅に程なく近く、すぐにチェックイン。
明日丸一日あるけど、今日もまだまだ時間はある!
さて散策。

ホテルから近い名所、
世界第4番目の規模を誇る大聖堂 ドゥオーモへ。
入口を間違えると、男前の警備員さんが「ココヲ、ミギニマガッテ…」と丁寧に日本語で説明。
日本人ってすぐわかりましたか?!

聖堂の中は外の熱気をシャットアウト。
ものすごくヒンヤリして涼しい。
1296年から建設が始まったそうで、今の形になるまで600年の歳月を要したとか。

大理石。
ステンドグラス。
天井のモザイク画。
厳かで別世界です。

クーポラという塔へ、6ユーロ(1ユーロ約130円位)払って登る事に。
全部で463段の石段。
まだ筋肉痛の残る足で不安を覚えつつ 
途中いくつかのフィレンツェの街並みを見下ろせるスポットに出くわす。

まだ上がある。
もっと登れる。

ひとつ、ひとつ石段を登って辿り着いた頂上は
赤茶色の屋根屋根が、傾き始めた太陽に光照らされるフィレンツェをパノラマで一望!

なんか「グラーッツェーーーー!」って叫びたくなる(笑)


思っている以上に喉が渇くイタリア。
ものすごく暑いのに、木陰はとても涼しい。
湿気がない。乾燥している。

ミネラルウォーターを買って、晩御飯探し。
あまり遠くへ行く時間は無いし、かと言って今日はサンドはちょっと…
とフラっと入ったカフェは、パスタ三種盛りなんかもあって、少しずつ食べたい私たちにピッタリ♪

食事しながら街行く人をぼーっと眺めたり、
こんな時間も大切な瞬間。
ボーノ♪ボーノ♪

この日も案の定ぐっすり!
早寝、早起きの毎日。


2009年6月13日(土) ①

フィレンツェどっぷりの一日。
地図片手に行きたいとこ歩いてまわる。

朝市に出掛ける!
昨夜から決めていたので中央市場へ向かう。
朝から賑わうそこには
日本人が働くお店もあって、声をかけてくれる。

あるお店では
明日からはナポリ、と話しをすると
「とてもとても怖い所だ!」って恐ろし話しを延々されたり
また別のお店では
「こんな風に聞きました」とナポリ行きの話しをすると、
「確かに怖いとこもあるけど…しっかり荷物握ってれば大丈夫だよ~」
って話しを聞いたり。

立ち話の中で彼女にも質問をしてみると
ここに移り住んで6年にもなるって話し。
恋しくなるのは温泉だとか。
ふむふむ。

留守宅をまかせている家族や仲良い友達にお土産物色。
一度ホテルに戻り、重くなった荷物を置いて散策再出発。

まずはヴェッキオ橋に向かってぷらぷら散歩。
勿体ぶる様にそれを背にしてサンタ・トリニタ橋へ。
そこからのヴェッキオ橋の姿をまず見たくて。
ぐるりと廻る。

ヴェッキオ橋を目前に、ちょっと裏通りを歩くことに。
いろんなお店にも遭遇して、
その中でもグッと心を掴まれた一件のお店。
「紙」屋さん…になるのかな。
包装紙や、しおり、紙で作った小物入れなど。
その模様に惚れて。

イタリアのお店はどこも、開いてるのかどうかわからない位、照明が暗いので、
覗いて…ドアを押してみる。
小さな小さなお店。
「ボンジョルノー」とお邪魔すると、
地下につながる階段からおばぁさんが「ボンジョルノ」と上がってきた。

いくつか気に入った模様の紙を買って、
お会計。
1つ1つ、丁寧に巻いてくれるその姿がとてもステキだ。

いいなぁ、こんなお店…。
でも、とても安くて、裏通りだし、やっていけるんかなーっていらぬ心配など勝手にしつつ。

素敵な裏通りを抜け、「古い橋」の名を持つフィレンツェ最古の橋、
ヴェッキオ橋へ。

その昔は肉屋さんが並んだという場所を、16世紀末にトスカーナ大公フェルディナンド1世により、
宝飾店に変えられたそう。

たくさんの観光客と共に
カメラをパシャパシャ。
撮り処多すぎて困る。

フィレンツェ行くなら絶対ジェラート!
と、行った事のある友達何人かにお勧めされたので、
ヨーグルト1つと、バニラクリーム1つ!
本当においしい☆
はりきりすぎてカメラのレンズにタラ~リ…汚してしまう(苦笑)

歩いて
見て
ベンチや石段で休んで
アルノ川をゆっくり眺めたり
ピッティ宮の前を通って
公園でおやつタイム。

公園の遊具の1つ、小屋のようなところで、ファミリーが誕生日の歌を唄い出す。
どうやら男の子のお祝いみたい。
そこに食料を持ち込んで、プレゼントを贈る。
こんな公園でお祝いなんて洒落てます。

次に向かったチョンピ市場。
アンティークショップが立ち並ぶ場所だそうで。
あいにくお昼休みの時間でお店はcloseだったけど、
どんなものがあるかウィンドーショッピング。

おなかがすいてきたのでマーケットでパンやサラダ、生ハムなどを購入。
ドゥーモ近くのレププッリカ広場のベンチでランチ。

再び散策し、歩きまわってヘトヘトになってきたので、
フィレンツェ2度目のジェラートタイーム。
今度はピスタチオ~~~。

さぁ、これから本日の後半戦、どこへ参りましょうか!


2009年6月13日(土) ②

再びフィレンツェの街散策。

気になる服屋さんもあったし、そこ見て一回部屋に戻ろうか、
と、またプラプラ歩いてると
ダビデ像が見える!

あ、ガイド本にレプリカがある広場の説明があったなーと思い出し、
近寄るとそこはヴェッキオ宮でした。

わーっ!わーっ!としばし像や建物を食い入るように見ていると、
どこからか 太鼓やトランペットの音…

こちらへ向かう行進の列が!

いろんな国旗を掲げた、
いろんなコスチュームを着た兵隊さんや、馬にまたがる人。
武器を持ったり、旗をバッサバッサ翻したり、
太鼓をたたくチーム、トランペットを吹きならすチーム。

何かのお祭りかな?!
京都で言う祇園祭り…みたいな?!

どのくらいそこに居たかなぁ。
写真や動画撮ったり、拍手したり。
しばし夢中☆

いい時間にここに訪れたみたい。
自分たちの運に感謝。

その列について行きたかったけど、あまり時間もなくなってきたし
おなかもすいてきた。

ホテル近くにはたくさんのお店が並び、
高級店ももちろんのこと、結構安くてお洒落な服屋さんも何軒もあって
かわいい服をゲット☆

一度部屋に戻り、晩御飯探し。
再び外に出たのが20時。
まだまだ明るい空。

ふらっと、レプッブリカ広場に行き、その広場に面したレストランに決める。
トマトスパゲッティとお肉料理、などを頂く。
テーブル担当のジョゼッペさん。
腕に『ジョゼッペ』とカタカナで入れ墨入ってました~

広場に面したテラス席で
メリーゴーランドを横目にディナー。
爽やかな空気の元、とってもおいしい晩御飯!
おなかも気持ちもとても贅沢になる。

明日はフィレンツェを朝早く発つ。

ありがと、フィレンツェ、たくさんの感動でいっぱいでした。
ちょっとせつない気持ちと、また新たな土地への希望の中、
寝坊は厳禁。
目覚ましセットで、おやすみなさい…


2009年6月14日(日)

チェックアウト済ませて駅に向かう途中に気付く。
カメラの電池を充電したまま部屋に忘れるという失態。

慌ててフロントに掛け込んで
ジェスチャーで「忘れ物!」と訴え無事部屋へ。
気付いて良かったー!

7:49の列車。
向かうはナポリ。

ストがあるかもしれません、とウェブトラベルの田中さんから情報をもらっていたので
早めに駅に行き、掲示板とにらめっこ。
行き先の表示はあるものの なかなかホームナンバーが表示されず
どうなんだろーって不安を覚えつつ…

10分遅れという、イタリアにとっては普通(?)の発車。
そして結局ナポリ、中央駅には定刻通りに到着した。

ホームに降り立つと、他の都市よりもモワっと熱い空気。
南国な感じだ。

日本で用意したガイド本には
ナポリの事が少ししか載っていなかったので、
売店のナポリ地図を4€で購入。

駅のカフェで一休み、と思いきやすごい人でごった返してて、
かろうじて空いてるマクドナルドの席でいったんそこに落ち着く。

バーガーをかじりつつ
地図を広げてホテルの行き道を予習。
ふとお隣の席を見ると、どうやら日本人の方みたい。
「日本からですか?」と話しかけてみる。

そのご夫婦も「ナポリは怖いとこ!」と聞いて身構えてやって来たとか。
でも、そんなに言うほどじゃなく、
それより人情厚く、気さくな人が多かったとか。
割合拍子抜けでしたヨ、と
3泊した後、ローマへ向かう列車待ちのご様子。
ただ、カバンは前にしっかり持ったりして用心したり
あと、タクシーにはぼられました!
と色々貴重なお話しも聞けて。
よしっとホテルへ向かう事に。

  
ナポリの駅に降り立った時も感じたけど、かなり雑多な印象。
駅周辺では、タクシーの客引きは他の都市に比べてしつこいし、
これまた他の都市に比べてニセブランド品を売る露店が多い。

  
あと、古着や古道具の露店も多く見られる。
そうか、日曜日だから、普段のお店が閉まってる事もあるのかな。
数十メートルはそんな露店が連なっていて、なかなかの下町な雰囲気(汗)。

ホテルへ着くまでは大きなトランクから手が離せず、写真撮影一切なし(笑)

ホテルはこの旅初、高層ビル。
「NHアンバサダー」
チェックインして17階の部屋に入った時は
思った以上に疲れていて、なんだかホッとした。

部屋からの景色。

でも少しの休憩で元気復活。
またもやプラっとしに外へ。

駅から2kmほど離れたホテルの近辺は港の近く。
まずはそこを覗いてみようと歩いてみると、
ものすごい豪華客船が停泊中。

ナポリはリゾート地でもあるって聞いてたけど、
すごい貧富の差を肌で感じるな~。

マリーナから海沿いを散歩すると、
4つ星、5つ星のホテルがずらりと並ぶ、その奥に、古いアパートメントがちらり覗く。

セレブリティな豪華服を纏った人たちがレストランで華やかな食事をする合間を
アクセナリー売りがひとつ、ひとつ、テーブルをまわって行商。

いろいろありそうな町だけど、それでも素敵な風景。
海風は爽やかで、
日差しは強いけど湿気がない。

すてきな花嫁さん。

その真似をしてみる緑ジャージの私。

ここはカステル・デローヴォ、通称卵城。

また散策開始で、ドゥオーモ見つけたり、噴水のある広場に出くわしたり
ヌオヴォ城の近くまで行って圧倒され…

いつもの様に歩きに歩いて、
ホテルに戻った午後6時、疲れがピークにきてしまったみたいで、
パタ…と眠ってしまった。

目が覚めたら22時。
TVで流れてた映画にしばし釘付けになりながら、夜ゴハンも食べずにまた眠りにつき、
朝を迎える事に。 

 
 
余談…フロント近くのトイレット。四角い便器。


2009年6月15日(月) ①

夕食食べずに眠ったので、いつも以上にもりもり朝食。

10:00 ナポリの港に集合。
この旅行始まって以来のツアー参加。
カプリ島日帰りツアー!なるもの。

他の皆さんはローマ拠点でバス移動らしく、そのバスで来られる皆さんを港でしばし待つ。
もう一組、同じツアー参加のカップルさんが港にいらして、
ナポリ組は私達と計4人だけ。

たくさんの日本人の方と一緒にツアーコンダクターのSさんとナポリ在住日本語達者なJさん、
このお二人の先導の元、まずは高速フェリーでカプリ島へ。

フェリーの中で偶然向い合せになったご夫婦は茨城から参加されたそうで、
丁度自分の親位の方かも…と少し親近感もあってお話し。
旦那様が新しいカメラを購入したとかで、
すぐに甲板に出たり、落ち着かない様子。
奥様が
「もう、目を離すとすぐいなくなるんですよ。写真を撮りたくって」と、言いながらも幸せそうなご様子。
私がこういうのも失礼ですが、かわいいご夫婦でした。

見えてきたカプリ島。
やっぱり海の景色って最高!
着いてすぐ、ツアー組ごとに小さな船に乗り換えて、青の洞窟へ。

わくわくしながらの順番待ち。
そう、また更に小さな小さな手漕ぎの船に乗り換えて洞窟に入る。
船頭さんと、プラス4人。
私達夫婦は、同じナポリ組だったカップルさんと乗る事に。

順番がやっと廻って来て、
ほんまにこれ、通れるん??ってくらいの穴に
注意を受けた通り、みんなで頭すぼめて、手足も絶対外へ出さないように、
アトラクションの様にキャーキャー言いながらくぐり抜けた世界は…

本当に青く光ってた!!

きれい!!

サンタ~ルチ~ア~♪と歌う船頭さんの声、
たくさんの小さな船から感嘆の声、
小さな洞窟に鳴り響く。

一瞬の出来事。
だけど、一生忘れないかも!

写真はうまく撮れず(笑)

 
カプリ島に戻る時も、景色に魅了され…

高台にあるレストランにバスで移動し、みんなで昼食。
リゾットとお魚料理が出たー。

ツアーのお料理・・・こんなもんかな。って感想。

慌ただしいスケジュール、これがツアーというものかぁ、と
そういう経験があまりないので逆に新鮮でおもしろい。

次はお土産物、
海岸、
と、カプリ島を網羅する。

名残惜しくカプリ島を出航し、一緒にひとときを過ごした御一行ともお別れ。
ナポリ組4人以外の皆さんはここからまたバスでローマへ移動。
みなさんいい人ばかりだったなー。


たくさんの人に、「ツアーじゃないの?」「話せるの?」「慣れてるの?」と
聞かれたけど、いえいえ、全然旅慣れてもないし、日本語しかほぼ喋れないです~。
でも!なんとかなるものだと、日に日に強くなる2人。
本当、新婚旅行らしからぬ旅行だ。


ナポリ組のもう一組のカップルはスペインに旅立つそう。
スペインも行ってみたかった!
学生の時、アルバイトで貯めたお金でガウディの建築写真集を買ったくらい。
死ぬまでに行ってみたい、スペイン。


さぁ、まだ夕方だ。
これからどうする?と夫と相談。


2009年6月15日(月) ②

ツアー御一行と別れて、一度部屋に戻る。

もし雨や天候が悪かったら青の洞窟はおろか、カプリ島にも行けなかった。
そう思うと本当にラッキーだったなぁ。

天候不良ならポンペイ遺跡に変更されるところだったので、
今からそこに行けるか?とか、
夕方からの行動を、Jさんに色々相談したけど、
ポンペイより、エルコラーノ遺跡の方がお勧めだよ、とか、
でもちょっと時間が少ないね、明日はナポリにいないの?とか、
親切に答えて頂いた。


アマルフィ海岸も行ってみたかったけど、帰って来れなくなりそうなので、
まだ歩いていないナポリの街を散策する事に。

結構ゴミが多く、落書きも多い。
路地はちょっと怖い雰囲気。
でもおもしろいお店があったり、すばらしい工芸品を売るお店も。
アパートが立ち並ぶ風景は素敵。
明るく活気に満ちた感じもあるが、
暗くなったらさすがに歩けないな~といった雰囲気。

見つけた教会のドアが開いていた。
お邪魔してみる。


ひんやりした空気、すばらしいステンドグラス。
また花嫁さんに遭遇。
どうやらこれから結婚式の様。
ナポリでは二組の花嫁、花婿に遭遇した。
フィレンツェでは馬車に乗った日本人カップルもいたな~。

白いドレスに古びた教会。
いいですね。

ディナーをホテルのリストランテで頂く事にした。
パスタとスパゲッティとグリル野菜。
ミネラルウォーターをワイングラスに注いで乾杯。

ピアノの生演奏の中、
支配人らしき人の気配りが心地いい。
テーブルを廻りながら冗談を言ってなごませてくれる。

なんだか、贅沢な食事の時間、
胸がいっぱいになるくらい いい時間でした。


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