2011.12.24(1)
初めて乗る エールフランス。
定刻より10分早く関空を飛び立つ。
クリスマスイブに旅立ちって言うと聞こえはいいけど
24日中、そして時差もあるので
何十時間と狭い座席に閉じ込められる
ヨーロッパへは過酷なフライト。
とは言え!
リスボンもパリも 初めて訪れる地。
嬉しい気持ちは抑えられない。
快適気分で過ごそう。
i pod や i pad、DSも詰め込んだ持込バッグ。
結局あまり開ける事のなかった12時間。
座席シートに埋め込まれたタッチパネル式画面をフル活用して過ごした。
機内食も上々。乗務員の方もみーんな素敵な笑顔と優しい言葉で
エールフランス万歳です。
思い思いの機内は
ロシアやスウェーデンの雪深い景色の上を通りながら
なんの問題もなく、30分も早くに シャルルドゴール空港に到着。
多くに人たちはそのままパリを出る。
乗り継ぎ案内へ向かう、数十組の人たちの中に混じりながら
リスボン行きの出発口を探す。
とにかく歩かされる。
ひろーい空港。
シャトルバスに乗り、違う目的地の人たちもいる中、
「リスボン行きはこの通路を歩いて 2Dという乗り口です」
と、親切に教えてくれたエールフランスの日本人スタッフ。
夕暮れオレンジに染まる機体にうっとりしたり、
元気いっぱいで長い長い通路を歩いていたのに…
行けども行けども 見えてこない搭乗口。
途中で途切れた案内板。
右往左往していると「道ニ迷ってイマスカ?」とフランス人ぽいスタッフさん。
「はい、イエス、あーっと、ツーデー(2D)」と頼りない自分の声。
こちら、ショートカットして行きますよ、と教えてくれて無事にたどり着く。
「メルシー!サンキュー!」の私達に「ドウイタシマシテ」の素敵な笑顔。
「いい人多いね~♪」と浮かれてると
出国審査でガックリくる対応。
そんなモンですね~。
パスポートに無造作にスタンプ ボン!
顔も見ないまま、他の係員とぺらぺら無駄口。
ホレっと返される。
そこからもまた長い道のりを経て
ようやく辿り着いた搭乗口。
荷物検査のゲートをくぐる作業に
ここでも まー、乱暴なスタッフ。
日本を出る時には用意されてた、ブーツ置く箱を脱いだ後のスリッパ。
そんなもんは無く、
脱いだブーツを ボン!ボン!と投げ入れられ、
靴下のままくぐり抜ける私。
海外に来るとこの落差ってすごい。
いや、もしかしたら日本もそんなもんなのかも。
いい感じ、悪い感じ、千差万別。
気にすることなかれ、とやっと一息。
フライト時間までカフェで落ち着く。
ここからは眠さとの戦い。
出発までに2時間くらい。
調べ物するのにいい時間ではあるけど
さすがにボーっと過ごしてしまう。
日本時間は午前2時くらいか。
2011.12.24(2)
乗り込んだエールフランス AF291便は
3列シートが2つの小さなモノ。
ほぼ、フランス人やポルトガル人(多分)に埋め尽くされた
クリスマステンションの高い人たちの中に
ややぐったりしたジャポネーゼが二人。
飛び立つ前から眠りに入ってしまう。
はっと目が覚めると
窓の外、眼下には
オレンジのビーズを散りばめて作ったような
フランスの夜景が目に飛び込んで来る。
ふわーーーーっと感激が湧き出てきて 私達もクリスマステンションに。
高度を上げて進む機体の窓から
エッフェル塔と思われるモノも見つけた。
それでも約1時間のフライトは
90%、眠りについていた。
ぼったくりが多いタクシーと聞いてはいたが
リスボンに着いたのはもう夜中。
調べたタクシーバウチャーもインフォメーションすら開いてないので仕方ない。
「ハウマッチ?」と乗り込んだものの、
メーターをパタンと倒され、ふふふーん、と上機嫌のドライバー。
あー、これはぼったくられるのか。
調べた金額より膨大に高かったら 日本語で文句言ってやろう、
とか考えつつも…
初めて見るリスボンの町に着いたんだわ~と感動も。
小柄なドライバーのおじさんは
思ったより終始いい感じで
最後清算の時、ちょっと言いにくそうに「25ユーロで…」と提示してきた。
調べた額より5ユーロほど高かっただけでホっとし、
「良いクリスマスを!」と声掛け合って
トラベルパークにチェックイン。
フロントの方の優しい対応にもホッとして
23時。部屋へ。
お風呂いただいて 就寝。