2010/東京

便乗東京


2010年2月12日(金)

数週間前から夫の出張が決まってて
久しぶりに向こうで落ち合って東京見物と行くか。
なんて話ししてたのにノロにやられ倒れてしまう。

「もう治ったん?!」って何人もの人に言われる奇跡の早期回復。
元気になった軽い身体と心で
午後2時までに仕事を済ませ15時新大阪発ののぞみに乗り込む。
まわりは1人客が多く みんな思い思いの車中。

宿や列車の手配もギリギリで、
思った場所でのお安いホテルがなく、
探しに探して 浅草 に落ち着く。


品川から浅草までは初めての京急本線って電車。
東京は相変わらず広いし人も多い。
案内板をキョロキョロしながら進んで切符売り場にたどり着く。

浅草駅に着いたのが18時。
地図片手にまずホテル探し。

はじめての道、景色、こういうのっていつしても楽しいなぁ。
間違っても 迷っても それも楽しい。

ライトアップされた浅草寺さんを見つけてちょっと寄り道。
仕事がまだ終わらない夫より先にチェックインしてリュックをおろした。

二泊三日の久しぶり東京。
明日からの計画を練ってみる。


2010年2月13日(土)

目覚め良く、しかし外は雪。
「この冬一番の寒さです」なんてテレビが言う。

メトロ一日券を購入してまずは表参道へ。
裏道も散策。
いろんなブランドの路面店が立ち並ぶ。

ギャルソン、アンダーカバー、クロエやプラダ、マルニ・・・・・・
セクトショップも何軒か立ち寄る。
路面店てそのカラーがとっても出てて、意志や意図がひしっと伝わってくるから好き。
見ていて飽きないし 刺激にもなる。
買い物はなかなかお財布がついてこないし、出来ないがー。

目新しい建築物やディスプレイに興奮してきて次々ウロウロする。


「おなかすいたなー」
と持って行った東京本でオシャレカフェ目指し 目黒方面へ行く。途中・・・
「もんじゃ行こっか!」と変更。王道 月島へ。

何やらとてつもない活気の「もん吉」さんにお邪魔。
もんじゃ、何年ぶりやろー。
しかも東京で食べるのは初めて。
『関西人はもんじゃ嫌い』と言われるけど、私は好き。

焼いてくれるというのでお姉さんにおまかせしてみる。
ちゃっちゃっちゃ!カッカッカ!と惚れ惚れする手さばきのスピード。
ラムネソーダ片手にはふはふ頂きました。
美味。

そうそう、右隣の席のご家族はお好み焼きの焼き方がわからず四苦八苦してた。
そうか~、大阪やったら日常に、家でも焼き焼きするけど(するよね?)
焼いた事ないとか、食べた事ないって人も多いのかもね。
でもその四苦八苦感が楽しかったりするのよね。

代官山、恵比寿、六本木、行きたかった雑貨屋さんやお洋服屋さん巡って
地下鉄乗り倒して 雪の中良く歩いたー。

晩御飯をどこにするか悩んで
せこくメトロ券で行けるラーメン屋を「女子らーめん部」なる本で見つけて決定。
恵比寿にある「阿夫利」さんへ。
私は初めてのつけ麺にトライ。
おぉ、おいしい。

ごはん屋さんは昼も夜も正解だったな。
満足満足。


メトロ券をもちっと使うかって六本木ヒルズ見学。
展望台にあがるにはお金がかかるのでちょっとまわりをウロっとして
スカイツリーを遠くに見る。

今日もぐっすり眠れそうだ。

追記

銀座線上野駅で見つけた案内板。
電車が来ると黄色く光って走る。


2010年2月14日(日)

晴れ!

ホテルの部屋からは
花屋敷や浅草寺の本堂が見える。

チェックアウトまで近くを散策。
少ない人通りの中下町をウロつく。
今までもったいぶってた雷門を正面からくぐって
ちょうちん(?)の下の彫刻に見とれる。

参道を歩くと 早朝ながらちらほら開いてるお店が。
おいしそうなおせんべいをお土産に買って
あげまんじゅうを買い食い。

チェックアウト後
今日はJR一日券と都電一日券でせめる計画の下
まずは上野へ。
二泊分の荷物をコインロッカーに預け、都電に会いに行く。

ちんちーーん♪
乾いた発車の音。
ガタゴト、一両編成の小さな車両。

乗っては 降りて
降りては 散策。を繰り返し
レトロ車両が置いてある広場や
都電もなか、ブリキ都電などを探して買い物。

レトロ車両の運転席に乗れるなんてーー。
ちびっこにまじって順番待ちするおばさん。

あー!この切符切り、憧れたなー。
「国鉄切符セット」みたいなん買ってもらって駅員さんごっこしたなー。
って話したら夫もしてたって。


駅員さんやお店の人たちのあったかな笑顔とお話しで
ますます都電にはまる。

都電巡り最後に鬼子母神さんに寄る。
駅から鳥居までの道のりはやわらかな古い町並み。
境内には駄菓子屋さんや茶屋があって家族連れも多く見られる。

ランチ前 誘惑に負けおだんご。

ちょっと食べたお団子がますますおなかを空腹に。
遅めのお昼ごはんになってしまった。


カレーで有名らしい「デリ」を探しに再び上野へ。
見つけると昼ピーク過ぎてるのにちょっとした列が。
でも回転は速そう。

満員な狭い店内。
1人客も多く 賑わってる。

すぐそばの厨房で次々にオーダーをさばいてく様子を見ながら
一口一口 ほど良い辛さがやってくる。
こちらも とっても忙しそうなにに店員さんがめちゃ笑顔でステキでした。

上野のディープな路地を抜けて 不忍池近くを歩いて・・・


さぁ、リミットまであと少し。
まだまだ行きたいとこたくさんあるけど
行けるのは後一箇所くらいかなぁ。。。

って事で
以前東京で映画「転々」ごっこした時に行けなかったお店を見に行く事に決定。


そこは谷中という場所で
降り立つと意外に観光客が歩いていてビックリ。
わりと有名なとこだったんだねー、とプラプラ歩いていると
「地図どうぞ~」と交番前に立つおまわりさんが笑顔でくれる。
なんともほんわか。

見つけた「愛玉子(オーギョーチィ)」さん。
レトロな店構え。
すりガラスの扉は開けてみないと中の様子が伺えない。
カレーでおなかいっぱいだったけど
やっぱり試してみたくなってお邪魔した。

なんとも言えない空気感漂うお店。
使い込まれたイスやテーブルはピカピカだ。

コーヒーふたつと愛玉子をオーダー。
年老いたご主人がまた絵になる。

それは寒天のようで 水をくわ科の実の成分で固めたカロリーの少ないものだそう。
それにレモンシロップがかかっている。
夏に食べたらもっとおいしいやろなー、って言いながら
黄色いシロップを気に入ってチュルチュル頂く。

静かな店内。
時間が止まってしまった様な錯覚。
のーーーんびりしてしまう。。。


しすぎて!!
外に出てから気付いた、ギリギリな時間!

ちょっと慌てて谷中の町をスタタと
「わー、こんなお店も」
「わー、こんな坂も」 と
右左キョロキョロしながら
ゆったりした町に早歩きの二人は妙だったかも。

夕焼けだんだんと呼ばれる階段をのぼって
谷中の町を後にした。

二泊三日 下町中心に楽しんだ東京。
またぷらっと来れたらいいな。


2010/東京

便乗東京  終