２０１０年８月９日（月）
急に台風の情報が飛び込んで来て那覇経由石垣行きのほぼ満席状態の機内に動揺が走る。
少しの時間、激しく上下し、揺れたものの
見事な着陸でまず無事那覇空港へ。
経由便の久米島行きなどは欠航が決まったりして
やや不安が残る中、掲示板を見つめる。。。
石垣行きはラッキーな事に離陸。
またも少し揺れたものの着陸。
路線バスで向かった石垣港。
二度目とあって慣れた足取りで波止場へ…
って、なんか様子が違う！
船着き場の場所が変わっていて「あー、前来た時工事してたなー！」なんてのんきに笑いながら
案内所らしき建物に入って唖然。
予定していた上原港行きは欠航！
大原港行きに変更してもらい、慌てて出港５分前の船へ掛け込む。
やっと空いてた２席に腰をおろし、いざ出港！
するも…
いきなり激しい揺れ。
一番前の席から見える船長さんのハンドルさばきがものすごく男前。
満席の船内からは悲鳴も。
チンさむロード、ならぬチンさむ航路。
チンさむ度は破格の「５００」って感じ。
キャーって悲鳴も、いつしかウップな人も増えてきて
みんな大丈夫かな～って思いながら
台風時の波の揺れの尋常じゃなさを思い知った。
なんとか大原港に着いてそこから予定着だった上原港へ
船会社が用意してくれたバスで移動。
約１時間。
それぞれの行き場所に連れてってくれるバス。
上原港近くのレンタカー屋さんで予約していた車に乗り換え、
４泊お世話になるニラカナイホテルへ。
いつもの如く、ぎりぎりに決めた旅だったので、
この時期なかなか空いてる宿がなく、
こんな素敵なリゾート感たっぷりのホテルに。
おなかがすいたし、
レンタカーもあるし、
ドライブがてら夕飯場所を探しに。
ふらりと見つけたお店は結構な人気店みたい。
予約席の多い中、案内された席でたらふくおいしいもん。
朝の大海原が嘘みたい。。。
いつしか雨もやんで、少し沖縄らしい空や海を感じる。
見つけたスーパーで買い物して、
星砂近くで晩御飯。
そして最西端にある温泉へ行ってみる事に。
水着で入れるゾーンに夫と二人、いろんなお湯に。
貸し切り状態の中、のんびりゆったり ほっこり。
明日は台風どうやろか～。
２０１０年８月１０日（火）
朝の散歩。
雨、やんでる。
でも、空はどんより。。。
この旅を予約した時に「オプションで付いてますよー」とお勧めされた
のんびりクルーズ。
暗雲。。。雨。。。
集合場所から、バス移動。
その中にはクルーズのみでなく、その後滝を目指してのトレッキングをする方たちとも同行。
ガイドのお兄さんがトレッキングの人たちに「もしかしたら途中で引き返す事になるかもしれません」と
辛そうに注意を促してた。
白浜港から船に乗り込み、降ったりやんだりの天気。
激しく降って来た時にあくせくしながらみんなで降ろした透明カーテンも、
いつしかいらなくなる。
マングローブがギッシリの仲良川は西表島で３番目に大きい川。
デッキに出て交代で写真撮ったり、なかなかいい雰囲気の船内に。。。
「向かうのはあの黒い雲の辺りなんですよね～…」とガイドのお兄さん。
みんなその時は「アハハ～」なんて笑っていたけど。
自然とはこうだ！
ってのを勉強した時間だった。
ザーーーーーーーーーーーーーーーー。
ものすごい雨。
また透明のカーテンを慣れた手付きでみんなで降ろし、
不安が。
ガイドさんと船長さんの密会。
もう１人のガイドさんも、この空気をなんとか盛り上げようとするも
船長さんの判断は「引き返す」
トレッキングの人たちどころか、
のんびりクルーズの私たちも「途中で断念」の結果に。
でも仕方ない、自然相手の遊びはこんな事もたくさんあるよ、
と、みんな自分に言い聞かせてる感じで、
「ハイ」と声を出す。
Ｕ切れるギリギリの川幅。
風も強くてなかなか舵がうまくとれないとの事。
ぐわしゃ！とマングローブに突っ込んだり
船内に積んであったカヌーが崩れて男性達が支える場面も。
が、それもむなしく一隻ポツンと川へ流される…
ガイドさんたちの決死のカヌー救出劇で無事拾われ、拍手。
そして私たちも無事白浜港へ。
帰りのバスではみんなさすがにテンションの低さを隠せず、
ガイドさんたちも残念そうに頭を下げる。
でも あのまま進んでたら多分ろくでもない事に。
かえって、この豪雨のクルーズは経験として悪くないのかもね。
気を取り直して！
ホテルのツアーデスクで、明日、明後日の予定を相談した後、
ドライブ。
雨はだんだん小降りに。
自然保護センターで、イリオモテヤマネコやその他の動植物の勉強を少し。
見つけた食堂「でいご屋」さんでお昼ごはん。
雨もやんで来て、
ますますドライブ。
ヤギに遭遇したり、大きなガジュマル見つけたり、
いろんなロードパークにもちらちら寄る。
それからなんだか
行く予定にしてなかった由布島が急に気になってきて
夫に「行ってみる？」と。
はい、「行けへん」って言うてたけどー！
水牛車に乗って
ゆったりゆっくり、
西表島のお話しを聞きながら 由布島に到着。
ドリンク付きだったのでレストハウスでテイクアウト容器に入れてもらい、
飲みながら散策。
時間があまり無くてちょっと急ぎ足。
ウリボウ発見して
その場所に少し留まってしまう。
行って良かった、由布島。
水牛君、ありがとう！
そこからもまたドライブしていろんな景色に遭遇。
地図で確認したら、これはきっと
以前西表に訪れた時にトレッキングしたピナイサーラの滝。。。
そして夕日の時間。
星砂の浜近くで、オレンジの時間を過ごした。
空が広い。
晩御飯、一日だけ付いてた夕食のオプション。
おいしい夕食、言う事なし！
で、明日の為に早目の就寝。
２０１０年８月１１日（水）
ツアーデスクで申し込んだトレッキングツアーの日。
初めて歩く場所はガイドさんに連れてってもらう。
まだまだ素人ですから～。
昨日とは打って変わって晴天！
良かった～。
台風さん、さようなら、って感じで、沖縄県で最長の川である西表島西部の浦内川の下流に。
船でしばしのんびりクルーズ、上流まで行きそこからふたつの滝を目指してトレッキング。
ガイドのＭさん筆頭に、
千葉から２組、東京、から１組、そして私たちの９人でずんずん歩く。
いろんな植物の説明や、
西表島の気候や地形のお話し、
そして触ってもいいトカゲなんかと写真撮ったりして。
やはり女子は「きゃー」っと言って恐る恐る触る人や触らない人…
の中、私は興味津津で手を出す。
かわいい。。。♪
こっち向いてくれたり、暴れまわったり。
かまれたりもしたけど、いい写真も撮らせてくれて。
そうしてると「爬虫類好きの人」って言われた。
いや、別に、そうではないけど…ま、いっか。
結構な道のりを歩いた先に見えたマリゥドゥの滝。
事故があってから今は近くには寄れなくなったとか、で
絶景ポイントから休憩をとりつつ眺める。
「マリゥドゥ」とは地元の言葉で「丸い淀み」って意味らしく、
滝が流れる先のその滝壺はここからじゃおおよそ検討もつかない大きさ、
２５ｍプールが軽く５つは入るくらいだとか。
「日本の滝100選」の100番目だそうで、ある滝好きの２人が滝巡りで知り合い、お付き合いし、
この100番目の滝には新婚旅行でやってきたとか。
なんかいい話し～。
休憩をはさんでお次はカンピレーの滝へ向かう。
そこは神（カン）が座る（ピレ）という意味合いを持つ滝で
着いた見て納得、小さな滝が幾重にも岩肌をすり抜けて行き、雄大さを感じた。
ここで待望のお昼ごはん♪
お弁当付きなんですね～、幸せ。
たくさん歩いていっぱい汗をかいた後のゴハンは
まー、なんて美味しいんですかね。
この為に生きてる！って感覚になっちゃう。
川遊びができるらしいが、台風の影響で増水していて少し危ないとのこと。
泳げはしないものの足を浸かったり、
ポットホールって言う、丸く奥深く穴のあいたくぼみが沢山見られた。
石が川の流れによって回って削られて出来るんだって。
ここにハブが眠ってますよ、とガイドのＭさん。
うす暗い石畳の下にとぐろを巻いて眠ってる…
やっぱ沖縄ですね。
下山中も何かと楽しい会話をしながら、
ちょっとばて気味の人も中にはいながら
無事浦内川に。
そして時間差で満潮だった川は、ものの見事に干潮。
朝歩けなかった場所が、今は普通の道に。
さ、まだまだあと半日あります。
ここからはレンタカーで星砂の浜に向かう。
でも干潮時なので、シュノーケルにはちょっと厳しい。
無理矢理潜って 魚を見つけて楽しむ。
さんざん遊んで。さて晩御飯。
この日は母のパートナーＮ氏が昔から通うというイケイの居酒屋へ行く事に。
ホテルからその場所へ向かう途中に
すばらしい空の景色と出会う。
ひとたび、空腹も忘れ、
その空の雄大さに魅了されて。
いざ晩御飯。
そこのおばさんと「Ｎ氏の娘です」なんて自己紹介から話が弾み、
もともとは大阪人だったおばさんがココに移り住んだ理由なんかも聞いて羨ましくなる。
そして…夕暮れから
満点の星空。
手が届きそう。
本当はこんなにも宇宙って綺麗なんやな～って
大阪を離れると思う。。。
帰り道の暗さはハンパなく、対向車も少なくって
暗闇をハイライトでゆっくり進む。
そう、ゆっくり進まないと…
蟹やらカエルやらがわんさか道路に出て来るんよね、夜は。
そしてイリオモテヤマネコも出てくる可能性も。
だから、ゆっくり、走る。
その生き物たちの場所を、私たちがお邪魔してるんだって気持ちで。
２０１０年８月１２日（木）
早起きの毎日。
レストランに一番乗り。
連泊なのでスタッフさんに顔をおぼられる。
爽やかなめがね君に「今日は一番乗りです」と迎えられる。
今日も申し込んだツアーでイダの浜へシュノーケル。
親子連れ２組と私たち夫婦。
ボートシュノーケルの一行と共に一緒にバス、船、で向かう。
白い白い砂浜と
透明度抜群の海。
遠くにボートシュノーケルの人たちしか見えず、貸切。
私たちはラッシュガードで準備万端。
他の方たちは借りたウェットスーツに着替えたり少しモタモタ…
早く入りたいよーっとじっと待つ。
男前のガイドさんにポイントを教えてもらって
ニモの赤ちゃんやサンゴの群生、
感動の海の中をみんなで共有する。
自由に、
時にガイドさんに写真を撮ってもらったり、
おやつやお茶タイムもあって
わきあいあいなムードの中、何度も潜って堪能。
午後。
おなかがすきつつ南風見（はいみ）へドライブ。
ぐんぐん走ると、ちょっと宮古島に似た風景。
字南風見（あざはいみ）カフェを見つけて昼食を。
おいしいカレー、そば付です。
南風見の浜へトライ。
手付かずな感じが出てる道。
浜はやはり潮が引いてて潜る事は困難。
でも、さすがの海。
魚やカニ、いっぱい、いっぱい。
その後も疲れ知らずでドライブ びゅんびゅん、
たくさん写真を撮って楽しむ。
道路にはぺしゃんこになってるヘビやカエルもいる…。
牛や大きなガジュマル、鳥たちにたくさん会う。
新八食堂にて晩御飯。
豚にんにく丼、野菜ソバ、いのししの刺身をおいしくペロリ。
店内はかなり賑わっておりました。
惚れる夕日。
細い細い新月。
２０１０年８月１３日（金）
もちろん早起き。
ホテルフロントの馬場さん、いつも素敵な笑顔で、印象深い。
帰りの船を待つところでガイドの森さんに再会できて
嬉しくて挨拶。
西表と名残惜しいサヨナラをして
計画通りに石垣島へ。
懐かしのA&W。
いい感じの接客に合って、ウキウキしてたら
バスチケット売り場の女性の愛想の悪さにガッカリ。
1,000円バスチケットを購入して
まずは空港へ荷物を預けに。
３年ぶりの再会を どうしても果たしたかった。
早く会いに行こう、時間は限られてる。
リスざる君たちに！
しかし…
1,000円チケットはリゾート線便が激少なく、
５日間乗り放題だけど、
一日しか無いと、なかなか使いこなすのは至難の業だと気付く…
まぁまぁ、
なんとかなるわ、
日航八重山ホテル経由は、ゲンキ乳業のゲンキ君に会えるし。
やいま村（旧 八重山民族園）到着ー！
見所満載のやいま村、
ちらちら、あちこち見つつ、ちょっと早足でお目当てのリスざる園へ。
入る前に しっかりチャックを閉めたカバン、
上手にまんまと開けられ、
お気に入りの 亀の甲羅せんべいをとられる！
こりゃヤバイ、規定外のえさをあげるのはご法度や、と一度退散。
リュックを勝手に探した安全ゾーンに置いて、
カメラ片手にもう一度。
「久しぶりー」
３年前よりかなりのやんちゃぶりで少々戸惑うものの、
かわいさは 変わらない～。
帰りのバスの時間ギリギリまで たくさんのリスざると戯れる。
あぁ、幸せ。
さよなら、またね。
また会えると信じて。
空港へ向かう。
二度目の西表島、最後にちょこっと石垣島、
また、会いに来ます。
ありがとう。